星々の舟

単行本が出たときから気になっていました。
ただ、そのときは「村山由佳」という私があまり聞いたことがない名前の小説家の単行本を買うことまでの勇気がありませんでした。
その後この作品で彼女は直木賞を受賞し、文庫本が出て読める時間が出来たと思い買って読みました。

二人目の母が死んで、
・軍人として満州からの引き上げた大工の父
・学園紛争で戦って、現在役場で働く三人よりちょっと年が離れた長男
・イラストが上手いその高校生の娘
・大学時代恋人と引き裂かれ今でも好きだけれど北海道で働く次男
・幼馴染と婚約したけど踏み切れない長女
・自分だけを愛してもらうことをあきらめている次女

六人主人公にした六篇の作品からなっている。
それぞれが戦っているが、父が戦った理不尽な戦争に比べたらどこかちっちゃな事。
と思ってしまうのは間違いだと思うが、そういわせそうな構成。

家族というそれぞれの星は結局流れていって、墓に入っていくということだろうか?




今後同大の場所

移転改装準備中 「関心空間」という場所で登録していた、気になるものを登録紹介していましたが、閉鎖に伴い移動?

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